2006年7月26日
神戸市構造汚職
自・公・民の真相究明への幕引きの動きに抗議します
村岡功被告が保釈された7月17日、時を同じくして開かれた政治倫理確立委員会で、真相究明を求める市民の声を無視し、自民党を中心とした公明、民主の与党会派が、幕引きを意図した委員会運営を多数決により決定しました。 (公判での公訴事実とあまりにも違う当局内部報告)
私は、政治倫理確立委員会に付与された百条調査権限を活用して、全容解明と再発防止に全力をあげるように主張してきました。特に、7月18日の村岡功被告の第1回公判で、検察は「この要綱変更を行えば民事訴訟で神戸市が敗訴することを部局内で確認していた」そして、「業者と村岡被告の関係を知りながら、一般廃棄物要綱の審議会を円滑に進めるために村岡容疑者の意向に沿った」と述べ、神戸市職員が村岡被告の圧力に屈していたことを明らかにしました。
これは、「圧力には屈していない不正はなかった」との神戸市の認識ならびに市長の説明と大きく矛盾するものです。
(内部調査報告のヒヤリング資料の公開を)
したがって、私たちは全容解明には、神戸市の調査報告についての質疑を行うとともに、職員ヒアリング記録を百条権限で提出させることを求めました。また、資源リサイクルセンターについても、福祉工場断念にいたる経過で、自民党団長の村岡被告の意向がなぜ、市会全体の意向になるのか、また、福祉工場断念を決断したのは矢田市長ではないのか。また、公判で明らかにされた手選別部門も含めた公募化の必要な要求に環境局長が数年後見直すと自ら提案したことは、局長までが村岡被告に屈していたことになるのでないか。したがって、百条調査権限で、市長と当該局との協議の際の議事録を請求するとともに、市長、助役、保健福祉局、環境局の質疑を再度行うべきと主張しました。
(コンペ疑惑は深まるばかりなのに)
また、コンペ問題についても、利害関係者への事前募集要綱案提示や、埠頭公社による審査委員長への事前説明など疑念は払拭されず、コンペ自体の妥当性が問われています。したがって、コンペ方式自体を提案し、アドバイザー派遣された建築士ならびにこの間のコンペを主導し審査した責任者である審査委員長を参考人として呼ぶことを求めました。
そして、公判での証拠書類説明で、自民党の他の市議たちが村岡・大本被告と同席したこと、更に村岡被告から質疑依頼を3人の自民党市議が受けていたことが明らかになりました。今回の事件の当事者会派としての責任は重大であり、自民党会派としての事件調査結果を公開するとともに、委員会による質疑を要求しました。
(自公民の幕引き許さず全容解明に全力)
しかし、委員会は多数決により、参考人聴取や百条調査権限による資料請求は先送りされ、神戸市の調査報告に対する質疑は本会議質疑を理由に切り捨てられようとしています。このような、幕引きを意図した委員会運営は、全容解明と再発防止を期待する多くの市民の思いを踏みにじるものです。
私は、あくまで政治倫理確立委員会に付与された百条権限を最大限活用して、自民党会派による「ぐるみ汚職?」、「神戸市構造汚職」の実態を解明するため引き続き全力をあげる決意です。
2006年7月20日
年金減ったのに保険料は4倍
小泉税制改悪が、高齢者を直撃
(3万人が区役所に苦情、窓口の混乱続く)
05年度の税制改悪による公的年金控除の縮小、老年者控除の廃止、老年者非課税措置の廃止、定率減税の縮減などのために増税された結果、65歳以上の年金生活者には住民税・国民健康保険料・介護保険料の増顆など、信じられないほどの大幅な負担増が自治体から通知され、「計算間違いでは」「年金は目減りしているのに保険料が4倍にもなった」など、自治体に問い合わせが殺到しています。6月13日から20日でその数は神戸市で3万件を数えています。
(高齢者を守る会と一緒に署名運動)
私は、3月に税金相談会を開催して、この問題を訴え続けてきました。議会でも取り上げ神戸市での独自救済ができないかなど求めてきました。しかし、一定の救済が実施されましたが、根本的な解決には程遠いものでした。高齢者の会や熟年者ユニオンの仲間と一緒に署名運動に取り組み、神戸市への署名簿の提出も行っています。
市県民税、国保料、介護保険料の納付通知が順次、各家庭に届きだした6月13日に、私は中央区役所前で苦情や相談に来る高齢者の皆さんに、今回の問題の原因と手厚い救済策を求める署名の協力を訴えました。サンテレビも取材に訪れ、私のインタビューが当日のニュースにながれ、多くの高齢者から相談の電話が鳴り響きました。
(手厚い救済を求める署名にご協力を)
小泉政権の「増税なき財政再建」が結局、控除制度や定率減税を廃止してその結果、住民税が大幅増になったことが今回の原因です。この痛みを忘れず、選挙で正しい選択が求められます。また、地方自治体でも増税による収入増になるわけですから、その収入増で手厚い救済策を求めることが可能です。その署名運動も行っていますからご連絡ください。
連絡先 078−361−3655
2006年6月30日
広がる疑惑の連鎖
ポーアイ西埠頭再開発や御影、布引土地コンペに
5月2日から始まった政治倫理確立委員会は6月30日で、7回目を数えます。朝10時から夜7時を超えることもあり、極めてハードな質疑が行われています。私も委員として汚職・疑惑解明の質疑を連日行っています。産廃処理施設の要綱変更問題とリサイクルセンターの委託変更問題は、すでに事件として立件されていますが、疑惑はポーアイ西埠頭再開発や御影、布引土地コンペへと発展してきています。
兄弟企業が競争
ポーアイ西埠頭の再開発ではすでに建設されている自動車教習場が公募で同じ住所に存在する兄弟企業が競争して応募しました。しかも、入札当時、登記簿上は企業の一つは存在しなかったというのです。競争を演出したとしか見えません。この企業の誘致を神戸市に持ちかけたのは村岡功容疑者であったことが明らかになりました。
仕組まれた?コンペで
市と神戸港埠頭公社がそれぞれ実施した用地の売却コンペでも、市バス布引車庫跡地で土地購入価格が最高額より約11億円低い価格をつけた業者が内容を評価されて落札、また御影工業高跡地でも最高額より約32億円安いグループが当選、埠頭公社が実施したポートアイランドのコンテナバース跡地は約2億円低いグループの提案が通り、市と公社は三件のコンペで計約45億円を“損”した計算になります。それぞれの、コンペでも村岡市議の働きかけがあったと言われています。価格50点内容50点で評価しますが、価格差は20点差程度しかでませんが、内容差では50点差がでる仕組みで、いくら土地の価格で違いがでても内容で逆転できることになります。また、御影工業の跡地コンペでは募集要項が事前にまちづくり協議会に提示されていたことが明らかになりました。この会議には今回うわさされる別の市議やコンサルが出席しておいたということで大きな問題になってきています。
2006年6月12日
副議長選挙で13票
今期は福祉環境委員会に所属
6月12日から約10日間の日程で第2回定例市議会が開かれました。この議会は1年に一度の諸役の改選で、人事市会といわれています。今回は特に、議会挙げての政治倫理の確立や疑惑解明ということで、それにふさわしい議会人事を要求しました。しかし、残念ながら、いつもの与党優先人事という結果になってしまいました。本会議では選挙による対決となりましたが、今回もまた副議長選挙で私(あわはら富夫)は13票で惜敗しました。今回は疑惑解明と再発防止という与野党を超えた中での議長、副議長が選ばれるべきと奮闘しましたが、残念ながらその壁を越えることができませんでした。
なお、この1年の所属委員会は
福祉環境委員会
空港新産業特別委員会です。
2006年6月9日
公正職務検討委員会が答申
働きかけの公開でなぜ市長は除外
今回の問題を発端にして、議員の働きかけなどへの適切な対応を検討してきた公正職務検討委員会は7日、議員の働きかけなどを「全記録、全公開」とする条例制定を含む答申を明らかにしました。
8日に開かれた政治倫理確立委員会で、私は「公職者の対象になぜ市長が含まれていないのか」と、当局を追求しました。
全国の汚職事件の多くが市長の「天の声」に関わるもので、ここを対象に含まないのは完全に片手落ちです。市長を対象にするならば、公正さを判断する第3者機関の設置が重要ですが、提案されている第3者機関の性格は不鮮明です。
2006年5月28日
内部調査報告に限界
事務手続きの不備認めるも違法性認識なし
5月26日内部調査報告が明らかにされました。事務手続きの不備は認めながらも、要綱変更もリサイクルセンターの委託変更問題も市民の利益に適っているというわけです。
村岡親子は市民の利益に適うことして逮捕起訴されているということになります。「市職員は不正をしていない」「圧力には屈していない」と市長が最初に言ってしまったものですから、村岡親子の不法性をかばう役割をどんどん神戸市が果たして行く構図になりつつあります。
市職員も市長も違法性認識していたとの疑惑浮上
記載文書を市長室から検察押収
ところが検察庁は北尾裁判で、市職員は「要綱変更は業者(妨害を受けた)から訴訟されたら耐えられない」と違法性を認識していたことを明らかにしています。
また、市長室からこのことを書いた文書が押収されていることが明らかになりました。矢田市長は「記憶にない」と記者団に答えたようですが、5月7日の地検の参考人聴取でもこの文書をみせられ、検察から問い正されていたことが明らかになりました。
そうなれば、参考人聴取は単なる聴取でなく、矢田市長は検察官から取調べを受けたということになります。
矢田市長は「記憶にない」と繰り返していますが、違法性認識の文書が市長室に存在したことは事実であり、矢田市長が違法性を認識しながら、要綱変更を認めた疑惑が大きく浮上したことになります。
「不正認識」「圧力に屈した」のは矢田市長?
私は、要綱変更についてもリサイクルセンターの委託変更についても、最終判断は矢田市長であり、「不正認識」「圧力に屈した」のは矢田市長との思いを持たざるを得ないのです。
2006年5月20日
臨時市議会開催でいよいよ百条委員会設置に
5月17日議長に対して、共産党、市民力、新社会党の連名で、百条委員会開催を求めた以下の申し入れを行いました。
1、緊急に臨時議会を開催すること
2、市長に、事情聴取の経緯や資源リサイクルセンター疑惑などについて本会議で説明するよう求めること
3、地方自治法100条にもとづく委員会を開催すること
その後、正式に、市長に臨時市議会の開催要請が議長から出され、予定では30日に臨時市議会が開催される予定です。百条委員会については、百条権限を現在の政治倫理確立委員会に付与することに臨時市議会に全会派一致して提案することになります。
また、村岡龍男議員に対する議員辞職勧告決議案も提案され採択される予定です。
2006年5月19日
村岡龍男市議逮捕そして村岡功市議追起訴に
本日、村岡龍男市議が、大手産廃処理業者の中間処理施設の建設を妨害し、地元業者から現金を受け取ったとして斡旋収賄罪で逮捕されました。
また、同じこの日に父親である村岡功市議も逮捕拘留されていましたが、リサイクルセンターの管理運営委託を公募に変更させた見返りに同じ業者から現金を受け取っていたという理由で受託収賄罪で追起訴されました。
外、地元は息子、議会内、市役所では親父との絶妙のコンビで今回の犯罪が行われました。しかも、自民党会派を前面に出した予算案否決の脅しで、要綱変更や公募への変更など、審議会や市会委員会で、他の議員を動員して質疑させ、後は密室で当局を詰めてゆくという形で、極めて周到に行われています。
今回の村岡功容疑者の追起訴は受託収賄罪と、罪は重いのですが、神戸市にとっては被害者との印象を与えるもので、納得がいかない思いです。
これで、また市長の「職員は不正はしていない」「圧力に屈していない」との記者会見が行われたようですが、うんざりです。
北尾容疑者の裁判での検察側の公訴事実には神戸市職員が違法との認識を持ちながら要綱の変更を行ったことを明確に指摘しています。
今後、どんどん裁判が始まってゆきますが、そのたびに市長の「職員は不正をしていない」「圧力に屈していない」との立場は大きく揺らぐことになります。
実は、職員でなく矢田市長自らが、この言葉をお守りのように念じながら、村岡容疑者からの圧力を受け続けていたのではないでしょうか。
本日だした私の会派の声明です。以下ご覧下さい。
村岡龍男市議逮捕及び
村岡功市議追起訴についての声明
本日、村岡龍男市議が、大手産廃業者の中間処理施設の建設を妨害することの見返りに、地元産廃業者から現金を受け取った斡旋収賄罪で逮捕された。
また、既に逮捕拘留されている村岡功市議が本日、神戸地検によって、リサイクルセンターの管理委託の公募への変更で、その成功報酬として現金を受け取っていた受託収賄罪で再起訴された。それぞれ業者から請託を受け、大手業者の中間処理施設の建設を妨害したり、神戸市の産業廃棄物処理施設指導要綱の改定を働きかけたり、リサイクルセンターの管理委託の公募への変更を強引に進めるなど、特定業者に便宜をはかったことが容疑となっている。
神戸地検の新たな逮捕と再起訴によって、容疑はより深まり、拘留が今後も続くことが予想され、村岡親子汚職から神戸市汚職へと大きく発展して行くことは必至だ。神戸市会の歴史に大きな汚点を残す痛恨の出来事だ。
今回の汚職事件は、オール与党体制が崩れた後も、議員内閣制に擬せられた当局と与党会派が癒着し、議会という公開の場でなく密室での関係を続けてきたことが、一部与党議員を増長させ、その横暴を市長並びに当局者が受け入れざるを得なくなってきたことに原因がある。今回の問題をきっかけに、議会と市長、当局の関係を全面的に見直すべきだ。
今回の要綱変更やリサイクルセンターの管理運営の公募への変更への働きかけは、当時自民党団長であった村岡功議員だけでなく同会派所属議員が環境保全審議会や決算市議会でも同趣旨の発言をするなど、議員親子個人の問題でないことは明らかであり、自民党議員団として全容解明への協力と猛省を求めるものだ。そして、村岡功議員、村岡龍男議員は速やかに議員辞職すべきである。
また、これら事件で、神戸市役所にも2度にわたって検察の捜査が入り、神戸市長室からも大量の資料が押収されたと聞く。また、5月7日には、矢田市長をはじめ梶本・鵜崎両助役が神戸地検から参考人聴取を受けるなど、捜査の手は市役所本丸にも及ぶのではないかとの危惧の声も聞こえるのである。しかし、矢田市長は依然として、「職員は不正な行為は行っていない」「圧力には屈していない」との見解を繰返している。
しかし、今回の逮捕と再起訴で事件は立件され、要綱の変更やリサイクルセンターの管理運営の公募への変更は市担当者の協力なくしてはできないことは自明だ。また、これら変更が担当者本人の判断でできないことは明らかであり、矢田市長をはじめとした市幹部が最終判断を下したと思われる。従って、矢田市長は、今回の要綱変更に係る事実やリサイクルセンターの管理運営委託の公募への変更などを内部調査し、村岡功議員や村岡龍男議員の関わりも含めすべての事実を市民並びに議会に報告し公開するべきである。
新社会党は、市民の皆さんと共に予定されている臨時市議会で、また新たに百条権限を付与される予定の政治倫理特別委員会で、今回の事件の全容解明と再発防止に全力をあげる決意だ。
2006年5月19日 新社会党神戸市会議員団
幹事長 あわはら富夫
2006年5月11日
神戸市事業をめぐる事件と疑惑の再整理
・六甲アイランド大手産廃処理施設建設妨害事件
・リサイクルセンター委託変更事件
・ごみ事業委託会社参入疑惑
・焼却灰搬入業者参入疑惑
・市立御影工業高校跡地売却でのコンペ介入疑惑
・市バス布引車庫跡地売却コンペ介入疑惑
・神戸市埠頭公社の土地売却(ポートアイランドC1)コンペ疑惑
・ポートアイランド自動車学校誘致への関与疑惑
・神戸空港ターミナルかさ上げ疑惑
・神戸空港からのゴミ処理請負疑惑
2006年5月11日
政治倫理確立委員会で新たな疑惑
障害者雇用3年限定を村岡市議と2人で約束
2重入札を局長が事前に認識
政治倫理確立委員会が2日、10日と既に2回開催されています。2日には要綱変更問題、10日にはリサイクルセンターの委託変更問題を環境局を呼んで質疑しました。2日には、要綱変更が2度にわたって行われ、とりわけ平成16年度12月の2度目の変更が大きな問題になりました。1度目の変更で周辺合意が協定書か合意書でよかったものが、2度目の変更で協定書も合意書も必要にに変わり、その変更に直接、村岡議員が環境局長に働きかけていたことが環境局長の答弁で明らかにされました。
また、10日の委員会では、リサイクルセンターの委託変更で障害者雇用を3年に限定することに、村岡議員と環境局長が直接話して2人で決めてしまったというのです。何の権限があって村岡議員と話して決めてしまったのでしょうか。しかも、そのことは市長や助役にも報告されていたというのですから、空いた口がふさがりません。」
また、公募での入札でも贈賄業者が重複入札を行っていたことを事前に知っていたと局長は認めました。局長は入札以前から、落札した環境共栄事業協同組合が、実際に業務を担うのは河田商会だと知っていたというのです。この河田商会の社長は、10万円違いの次の応札者である大本紙料の社長と同じ人物であり、同じ人が10万円違いで2重入札を行ったということです。これは、募集要項で言う見積書の無効に当たる、重複入札であり、2重入札です。それを、市の担当者が見過ごしたすれば、大問題です。
2006年5月11日
村岡汚職から神戸市汚職に発展か
どこまで続く神戸市汚職
村岡功議員が4月5日、産廃処理施設の建設を妨害するため市要綱の変更を行うよう、対立する産廃業者から金銭による請託を受けたことを理由に、斡旋収賄罪で逮捕されました。その後28日には、神戸市がリサイクルセンターの委託を神戸市が随意契約から公募方式に変更したことに絡み、要綱変更を働きかけた同じ業者から金銭による請託を受けたことを理由に再逮捕されました。
更に、産廃ルートでは、家庭ごみの収集・運搬では、5社が独占していた委託事業に、村岡議員と関係が深いとされる四社を新規参入させたり、市内4カ所のクリーンセンターから出る焼却灰の運搬でも入札要件が緩和され、村岡議員の影響のある会社の子会社が入り、神戸空港ターミナルからの廃棄物処理でも村岡議員の働きかけがあったなど疑惑は更に広がっています。
更に、市と神戸港埠頭公社がそれぞれ実施した用地の売却コンペでも、市バス布引車庫跡地で土地購入価格が最高額より約11億円低い価格をつけた業者が内容を評価されて落札、また御影工業高跡地でも最高額より約32億円安いグループが当選、埠頭公社が実施したポートアイランドのコンテナバース跡地は約2億円低いグループの提案が通り、市と公社は三件のコンペで計約45億円を“損”した計算になります。それぞれの、コンペでも村岡市議の働きかけがあったと言われています。
自民党ぐるみ汚職
要綱変更やリサイクルセンターでの委託変更では、複数の自民党議員が審議会や議会の場で変更を求める発言をしており、特にリサイクルセンターの委託変更では会派を代表した本会議発言や総括質疑、会派意見表明でも求めており、自民党ぐるみ犯罪との批判の声も上がっています。再逮捕の当日に、これらに関わった自民党議員3人が家宅捜索を受けたことが何よりもそのことを証明しています。
自民党会派は村岡功市議の議員辞職勧告決議には賛成しておきながら、未だ会派から除名せず、そのまま在籍させていることは、自浄能力がなく、ぐるみ汚職とのそしりを受けてもしかたがありません。
当局と自民党の癒着構造が汚職の温床
今回の問題で、矢田市長は「職員に不正はなかった」と公言しています。しかし、要綱変更も委託を随意から公募に切り替えたのも、すべて神戸市当局です。いくら、議員の働きかけがあっても、その変更ができたのは神戸市の幹部職員だと言うことです。
特に、リサイクルセンターの委託変更では市長や助役の関与なしではあり得ないことです。今回の疑惑の中にある市議の一人が、委員会の場で「市長判断」だと明言し、議事録にまで掲載されています。矢田市長誕生以降の5年間、市長選挙で貢献した自民党の占める位置が大きくなり、市政運営が公開の場から密室の場に移行してゆきました。
10日の政治倫理特別委員会で、私の質問に答えて、環境局長は「最大会派の自民党の了承を得たいと言うことで、直接村岡議員と折衝し、福祉団体への全面委託方針を曲げて3年後には管理運営を民間に一本化することを決めた」と密室協議を認め、それを「市長、助役にも報告し、了解を得た」と答弁しました。20年間、本会議で一度も質疑しない議員が、神戸市の政策変更を市当局者と密室で行うこの仕組みがまさに今回の汚職の温床です。
神戸市長・助役も参考人聴取
5月1日に神戸地検は市役所本丸に捜査に入り、朝から夜中まで捜査が続きました。その後、5月7日には矢田市長と鵜崎、梶本両助役が神戸地検で参考人聴取を受けました。
地検に市長助役が呼び出されるという異常な事態に対しても、矢田市長は「職員に不正はない」「圧力に屈していない」を繰り返し、自らの政治的な責任には言及しませんでした。
矢田市長は政治的責任を
10日の政治倫理確立委員会では、参考人聴取に至った経過について市長からのコメントは読み上げられましたが、市長本人は出席しませんでした。コメントでなく市長本人からの説明を私は求めました。結果、質疑も含めた市長助役の説明を求める場をできるだけ早い時期に開くことになりました。
リサイクルセンターの委託変更には、矢田市長の関わりが指摘されており、最終的な判断は市長が行ったとの指摘も出されています。リサイクルセンターは当初、福祉工場として福祉就労の拡大を目指す福祉施策でした。ところが、自民党市議の横やりに市長らが屈し、本来は福祉就労の拡大に使われるべきお金が贈賄業者にかすめ取られる結果になってしまいました。しかも、私たちが、毎日、資源リサイクルのために分別したものが、賄賂のお金になっているとしたら、その判断をした矢田市長の政治的責任は逃れられません。
全容解明のための百条委員会の設置を
政治倫理確立委員会での汚職疑惑解明への努力はなされているものの、村岡議員の重要な関わりの部分では当局答弁をさける現状にあり、特別委員会の限界性も指摘されています。そこで、百条委員会の設置を私は求めています。百条委の権限が付与されれば、関係人の出頭や証言、記録の提出を求めることができるほか、虚偽証言や正当な理由なく証言を拒否したときには罰則を与えることができます。与党会派も、百条委員会そのものを否定しておらず、実現に向けて頑張っているところです。
2006年4月5日
神戸市当局との癒着構造の徹底解明を
神戸地検は5日、村岡功市議を逮捕しました。
容疑は、産業廃棄物処理施設の許可をめぐり、廃棄物処理業者から賄賂(300万円)を受け取り、競合する別業者に許可がでないよう要綱の改正を神戸市に働きかけたあっせん収賄罪です。
村岡功市議は矢田市長を支える最大会派の自民党団長であり、その責任は単なる個人の問題でなく、神戸市と与党会派との癒着の構造にあります。震災後、市長選挙での肉薄、神戸空港住民投票運動の広がりを恐れた神戸市当局が、自民党を代表した与党会派との癒着を強め、議員の横槍を受け入れざるを得なくなった構造が浮かび上がってきます。
今回の問題は氷山の一角であり、神戸市の事業での業者選定をめぐって様々な疑惑の声も上がっており、今後この問題に波及して行くことは必死です。今後も、逮捕者がでるとの見通しが強まっています。
私たちは、今回の問題の全容の解明と再発防止のための委員会を市民と共に発足させることを市長に求めています。また、議会としても当該の福祉環境委員会や臨時議会を開いて全容解明に向けた百条委員会の設置することも既に申し入れています。
2006年4月5日
守ろう平和憲法 変えるな9条
5.3憲法集会に参加ください
自民党は憲法9条改定を軸とした「新憲法草案」で自衛軍の創設を提案し、民主党も創憲を主張し、前原前委員長は9条の改定とシーレーン防衛を公然と発言しています。
また、衆議院憲法調査会では国民投票法案作成に向けた協議に民主党も合意し、法案作成に向けた動きが加速しています。この法案の狙いは9条の改定にあることは周知です。この国会には権利と自由を脅かす「共謀罪」や「教育基本法」の改定が提出され、高齢者に負担を増大させる「医療制度改革関連法」の成立も狙われ、基本的人権はもちろん憲法25条の生存権保障も骨抜きにされようとしています。
しかし一方、米軍の再編では岩国で住民投票が行われ、厚木基地からの空母艦載機の移設に反対する市民意思が示されました。憲法で定められた国民主権や地方自治を生かした住民の取り組みが沖縄や岩国で始まっています。こういう情勢の中で、「憲法とは何か」もう一度勉強しようということで以下の集会を企画しました。
とき 5月3日午後2時〜
ところ 私学会館大ホール(JR元町駅東口山側)
講師 浦部法穂 名古屋大学大学院法学研究科教授
参加カンパ 800円
参加希望者は 電話302-0861 あわはらまで連絡ください。
2006年4月1日
保育所の民間移管で反対の記名投票
3月29日の本会議で、本山北町、中原、鈴蘭台北町の3保育所の民間移管に伴う廃止議案が記名投票によって可決されました。私は、公立保育所の民間移管には反対との立場で、廃止議案に反対しました。
保護者の多くは今も公立保育所の存続を望んでおり、鈴蘭台北保育所では法人の受け継ぎのための共同保育ですら実現できていません。これでは、保護者だけでなく移管予定の社会福祉法人にも迷惑をかけてしまう結果になってしまっています。今後、20箇所の公立保育所が民間移管の予定ですが、保育の将来方針の明示もなく単に人件費を1園で5000万円節約できるということだけの説明で保護者は納得しないでしょう。
2006年4月1日
65歳以上の大幅負担増の救済を求め
神戸市に署名を提出
昨年の税制改革にともなう老年者控除の廃止、公的年金控除の切り下げ、非課税措置の廃止などによって65歳以上の年金受給者・高齢者への税の負担増だけでなく、今年6月から国民健康保険料や介護保険料の大幅負担増が直撃します。2月11日発足した「高齢者のくらしを守る市民の会」は、神戸市に対して激変緩和や減額措置など手厚い救済措置を求めて請願署名を展開しました。
神戸市は、最も大きな影響を受ける対象者に対して、1億円の予算で激変緩和措置はとったものの、予算がないことを理由に全体的な救済策はとろうとはしませんでした。高齢者のくらしを守る市民の会は24日、神戸市の高齢福祉部長に、あわはら市会議員が同席のもと、署名を手渡しました。
メールアドレス awara@portnet.ne.jp
携帯ホームページ http://chiiki.ne.jp/awara
住所 自宅 650-0046 神戸市中央区港島中町3-2-1.62-207
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